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雑誌編集者 M.M.さん

 はじめてプログラミングというものに触れるべく、講習を受けてきました。「データビジュアライゼーション」という、あまり耳馴染みのないソレ。

 ぱっと見、小難しそうだけれど、要はデータの可視化。ただし、表→ソート→グラフ、というよくあるアレの、さらにずっと先のもの。奥行きがあって、膨大なデータを扱うこともできて、何よりも、直感的。

 会社で必要、だとか、すごく興味がある、とか、ましてプログラマーになりたいってわけでも、ぜんっぜんない。だけど、この講習の講師であり主催者のYuichi YazakiさんがFacebookで取り上げるそれ関連のニュースたちは、以前から妙に目を引くものが多かった。それに付随する、歯に衣着せぬコメントとかも。だから「この人に習ったらきっと楽しいんじゃないかなー」と。実はそれが一番の動機。つまり、なんとなく。

 あとは、技術的になにやら新しいモノの見方ができるようになるっぽい、という魅力を感じたのと(初期設定ってのは覆すためにあるからね)、あと、自分でヌルヌル動く図とか作れるようになったらちょっとかっこよくね?っていう、わりと軟派で不純な雑な動機。どれもプログラミング、全然関係ない。そもそもhtmlすらあやふやなのだ、私は。

 受けたのは、もちろん初級編。こちらのコースでは、「データビジュアライズって何よ?」というところから、実際にちょっとプログラミングして、データを汎用性のめちゃ高すぎるグラフィックに変換する、というところまで一通り。

 Yuichi Yazakiさんは自分で道をガツガツ切り開いていった系の開拓者なので、初心者にとてもわかりやすく教えてくれる。これがたった2万円で、丸一日みっちり、というとてもお得なプラン。少なくとも、そう感じた。実際、デカめの企業とか主催のやつだとこの倍額以上するらしいし。(自分はポケットマネーで受けたけど、会社の福利厚生とかでこういうの経費で落とせる人たち、いるでしょ。)

 受講後、世界の見方がなにやら変わった。世の中のクッソ非効率なものにさらに敏感になったし、まだまだ新しい価値観は作れる、ということ、そして、物事の見方はもっともっと多角的になれる、ということにも気付いた。自分の能力が拡張された感じ。もう、かたっぱしから、なんでもいいから、データにしたいぞ。(添付ののび太のごとく)

 効率よく、理論的に物事を見つめたい人、事実を明確に伝えるというプレゼンの武器が欲しい人、企画の土台を強化したい人などに、とってもオススメ。

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 ここからは自分のアレやコレやですが……

 よく言われがちな「考えるな感じろ」なんてのは、多くの場合、何かを履きちがえている。

 たとえば、料理の黄金率やカメラやレイアウトのグリッド、みたいな法則は、人類がデータや統計と経験から手に入れた知識だ。しかしそんな、とうに知れ渡ってるよーなことに対してさえも、未だに「センスの有無」で語られがち。

 つまり、それらのほとんどは「センス」ならぬ、知識。しかし、そんなものをいつまでも「センス」と思っているような鈍足では、その先にある本当の「センス(知恵)」に辿り着けない。だって人生は短すぎる。車輪の再発明なんて時間の無駄だぜ、くそやろう。

 だが、膨大なデータを気軽に活用できれば、一足飛びに知恵やセンスを成長させるための余裕ができる。便利ってのは、何も物理的に近いとか安いとか、ということだけじゃない。ここにあるのは、すばらしい経験への近道と、時間の節約。

 世界じゅうの人がこういうものを当たり前に使いこなせる時代が来たら、人類は飛躍的に進化する。せっかくこんな時代に生まれたんだし、人類がコツコツ積み重ねてきた叡智を存分に共有して、データを飼い慣らして、人生を最大限謳歌したいよね、というお話。

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